今年の冬のワードローブについて、クローゼットで整理をしていた時に見つけてしまったものがある。
それは9年前に会社の先輩に売ってもらった、DUVETICAのダウンジャケットだ。
気が付けば1年目に着て以降、まったく袖を通すことがなかった。
ヤフオクに出してしまおうとも思ったが、その前に昔から疑問だった
『ダウンジャケットを洗濯機で丸洗いしたらどうなるか?』
昔は高価なものを洗濯機でかけるなんて発想にはならなかった。
必ずクリーニング店に持っていくか、きちんと手洗いをしていた。
9年の月日と、当時譲っていただいた時が15,000円?だったか、もう着る機会も無いだろうし今回は洗ってみることを決断する。
このダウンジャケットの元値は、約90,000円位の高級ダウンだ。
というよりも正確には、この洗濯機に丸投げしたときにどうなるか?という衝動に負けてしまったと言うのが正解だ。
ダウンのクリーニング料金の相場
ダウンのクリーニングをお願いした時の相場はいくらくらいなのか?
色々なサイトを見てみたが、1,000円以下~7,000円くらいまで結構ピンキリな価格設定。
これは当然、モンクレール他高級ダウンになれば扱いが他のものとは異なるため、高価格帯になってしまうのは分かるが、平均すると2,500円くらいか?
どうしてもクリーニングというと『白洋舎』という勝手なイメージがあり、白洋舎の料金設定はいくらなのか確認してみた。
料金表から見てみると、ドライクリーニングのダウンジャケットは、標準持ち込み/2,000円、素材別持ち込み/3,800円という価格だった。
やはり通常のダウンが2,000円と考えても、中のダウンの質等踏まえて考えると、今回のDUVETICAダウンを白洋舎にお願いした際には3,800円掛かることになりそうだ。
総合的判断
クリーニング店に出すことで4,000円の出費を強いられることが分かった。
今が2015年の12月ということ、この8年近い間その存在自体を忘れていたということ等、総合的に判断した結果として今回は洗濯機にお願いすることに決めた。
というよりも、こんなクリーニング相場などを考えるまでもなく自分の好奇心から、洗濯機を使うという方針は99%固まっていたとも言える。
ダウンジャケット洗濯機丸投げ計画
状態の確認
9年の歳月が過ぎてはいるが、そこまで汚れているかというと決してそんなことは無かった。着ようと思えばいくらでも着れる。
ここで脳裏に浮かんでくるのは『このまま着れば良いじゃん!!』の一言・・・
まー洗濯することを決意したわけだし、ここで引いたら男が廃る。
ダウンの状態に特に問題はなく、これを洗濯することでどのようにキレイになるのか先が読めない部分でもあった。
袖のリブの状態も毛玉が出来ているわけでもなく、汚れが目立つわけでもない。
このまま普通に着れる状態とも言える。
洗濯表示
洗濯表示を見る限り、洗濯機で洗うことが出来ないことは無さそうだ。30℃以下の水でゆっくりと洗濯することを試してみよう。
今回はかなり衝動的に試した部分はあるにせよ、情報はきちんと集めてから始める事を忘れてはいけない。
ドライクリーニングモードで、ゆっくりそして確実に洗濯すること。
着なくなったアイテムとはいえ、さすがに少しドキドキする。
ジップは閉じる
フードを取り外し、ジップは全て閉じた状態にする。
このあとにネットに入れることを想定して二つ折りにしてみた。
ジップを閉じないと、金具が生地を傷つけてしまう原因にもなるため必ず閉じてからネットに入れるように。
当然フードと本体は別のネットに入れて洗うことにしよう。
ネットに入れる
シーツを洗濯する時用の大きなネットに入れてみたが、これが意外にもぴったりのサイズで驚いた。
フードは別でネットに入れる。
洗濯機に入れる
今回ダウンジャケットの丸洗いをお願いすることになった、SHARPの洗濯機。
この洗濯機の購入は独身時代だった7年前に遡る。
以降、私の家族の洗濯物についてはこの洗濯機がすべてを担っているのだ。
一人暮らしの時に購入したものなので容量は最大38Lと少ない。
4人家族ともなると少し厳しい容量だ。
洗濯槽にネットに入れたダウンを放り投げる。
意外に大きいことに驚く。
意外にも洗濯槽は、ダウンジャケット1枚の膨らみで一杯になってしまった。
ダウンのフカフカ感が戻るのか?
一抹の不安を感じながらも、洗濯工程は進んでいく。
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モード設定
洗濯モードはドライコースを選ぶ。
これによって、いつものガシガシ洗う感じでなくユルリと優しく洗ってくれるのだ。
丸洗い開始
ついにスタートボタンを押してしまった・・・
水が滝のように流れ出してくる。
SHARPの洗濯機に丸投げしてしまったことに、少し後悔している自分がいたが、今さら後戻りは出来ない。
後は成功するのを待つばかりである。
沈まないダウンジャケット
しばしの間、水の流れ出る工程を眺めていたがここで気付いたのは、ダウンは軽量なため水に沈まないということ。
このままでは水の中で空転する音が響くだけで、ダウンは浮いたままだ。
これ強引に押し込んでかき混ぜる一工程が必要になる。
大した手間ではないので、グイグイと押し込んでかき混ぜてみよう。
おしゃれ着用洗剤
おしゃれ着用洗剤を使用することを忘れないように。
今回はドライクリーニング用のボールドを使用してみる。
洗濯機のドライクリーニングモードに、オシャレ着用のボールドを使用。
ここまで優しさにこだわった洗濯を私はしたことがない。
ちょうどかき混ぜた後の状態でボールドを流し込む。
これによって、すべての手作業の工程は終了だ。
後は、洗濯機が自動でキレイにしてくれる。
丸投げ計画の50%は終了したといっていいだろう。
ダウンジャケットを洗濯機から取り出した後
洗濯機の動作が終了
洗濯が終了したブザーが鳴ったので、身に行ってみたところ膨らみはどこへやら、こじんまりしたサイズになったネットが洗濯槽の底にいる。
9年間(実働は1年ちょい)の汚れが全て取り除くことが出来たのか?
取り出して広げてみることにしよう。
水を吸収したダウンジャケット
ダウンは水を吸収して色が濃くなっているほかは、やはりフカフカ感がまったくない状態。
袖のリブに綺麗になった形跡は目検で確認する限りは、何も分からない。
リブの目に見えない汚れについては、全て落とし切ったと思うしかなさそうだ。
まだ水を含んだ状態なため、このまま干すということはしない。
ここで次の工程として乾燥機にかけるのだ。
洗濯機にかけたことで、目に見える汚れは取れてるか確認は出来なかった。
ただ洗剤の良い香りが気持ち良いことと、目に見えない汚れには確実に利いていると感じる事ができた。
乾燥機にかける
次にお願いするのが東芝の乾燥機、こいつに水浸しのダウンジャケットを丸投げする。
弱めの温風で乾かすことで、ふわっとした感じが戻る。
乾燥機にかける前のダウンジャケットはしんなりしている。
これを元の状態に戻すべく、乾燥機はドライクリーニングモードで優しく風を送る。
ドライクリーニングモードは付いてないので、弱風で60分かけてみることにした。
乾燥機が無い方は、コインランドリーで試してみてほしい。
まとめ
乾燥機に2時間かけ、ほぼ乾いた段階で取り出した。
そして一晩そのままハンガーにかけて放置した結果がこの画像。
見事にフカフカ感が戻っているし、何よりも良い香りがする。
シワシワになることもなく、汚れが取れたかは確認出来ないが間違いなく綺麗にはなってるはずだ。
今回の洗濯機丸投げ計画は、見事に成功したと言えるだろう。
これで4,000円のコストカットが出来たことはとても大きい。
高級ダウンを洗濯機には・・・という方が多いとは思うが、試してみたい方は参考にしてみてくれ。
コメント
[…] 出典: 【高級ダウンジャケットの洗い方】洗濯機で丸洗いしてみた結果は?【丸投げ】 | ファッションアイ […]
大変役に立ちました こんなに詳しく説明されて自信を持って洗いたいと思います ポールスミスのダウンジャケットで表ナイロン裏キュポラダウン80とスモールフエザー20 ドライせきゆ系との表示です けれど一度手洗いした見たくてなりません もう少し考えてみます ありがとうございましたー