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バレエシューズといえば『Lepetto(レペット)』
もうこの一択しかないだろう。
バレエシューズとして、これ以上に完成されたデザインが今後出てくることはないのだから。
20年前にレペットを知ってから、それ以降の年月を見るだけでもファッションシーンから消えてしまった日は一日もない。
スニーカーで言えばコンバースのオールスターみたいなもので、ファッションを語るうえでも外せないスタンダードなアイテムなのだ。
今日はそんなバレエシューズの代表ブランドであり、ファッションアイテムとしても欠かせないレペットを紹介させていただこう。
レペットはフランス生まれのファッションブランド
ブリジット・バルドーからのリクエスト
ローズ・レペットが最初のダンスシューズをデザインしたのが1947年、今年でかれこれ70年が経過する。
現在でも定番モデルとして活躍する『サンドリオン』は、フランスを代表する女優ブリジット・バルドーに要請され作られたデザインのもの。
このミニマルなデザインのフラットシューズは、世界中で好評を博す。
伝統的なスティッチ&リターン製法で作られるレペットのシューズは、半世紀を過ぎても色褪せることはない。
有名ブランドのほとんどが生産拠点を海外に移しているが、サンドリオンに関しては現在もフランス工場の職人の手で一つ一つ作られている。
バレエシューズを基にしているためか、非常に履きやすいことが特徴に挙げられる。
デザインだけでなく、実用性も兼ね備えたシューズと言えるのだ。
おすすめのアイテム
おすすめのアイテムはサンドリオン・バレリーナの一択だ。
他にもポインテッドトゥのブリジット・バレリーナやジジ・オックスフォードなどのモデルもあるが、個人的にはサンドリオンを1足持っておくのがベストと思う。
60年も変わることなくスタンダードラインとして人気がある定番アイテムということと、合わせる服を全く選ばない万能性を考慮すれば、ファーストレペットはこれしか選択肢はない。
カチッとした服装が求められる時でも、カジュアルにデニムなどとコーディネートすることもできる。
レペットのサイズ感
レペットのバレエシューズは職人が丹精込めて手作りしていることもあり、同じサイズのものでも微妙にサイズ感が変わってくる。
これが素材違いやモデル違いというものになると、また違う履き心地になるのだからなお更難しいわけだ。
基本的な履き心地に関しては少し小さめな作りをしているので、いつもの靴よりもワンサイズアップしたものが望ましいと言える。
フランスサイズ | 日本サイズ |
35 | 22 |
36 | 22.7 |
36.5 | 23 |
37 | 23.3 |
37.5 | 23.7 |
38 | 24 |
38.5 | 24.3 |
39 | 24.7 |
39.5 | 25 |
幅広・甲高な人は、確実にワンサイズ上げないとキツイと思う。
0.3cm刻みで細かくサイズ分けされているので、自分にぴったりなサイズのものを見つけてほしい。
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バレエシューズ『サンドリオン』コーデ
ここからは定番バレエシューズを用いた、レディースコーディネートをいくつか紹介させていただく。
サンドリオンはバレエシューズのクラシックモデルであり、定番のデザインなのでどんなコーディネートに合わせてもピッタリくることが分かってもらえると思う。
ワントーン
ワントーンコーデに、赤のサンドリオンはワンポイントになるのでおすすめだ。
ブリジット・バルドーがリクエストしたサンドリオンが足元に華やかさをもたらしてくれる。
シンプルイズベストとは、このようなコーディネートを言うのだと感じる。
全身がネイビーやブラックだとどうしても暗くなってしまうところを、赤いバレエシューズを合わせることで一気に艶やかな印象に。
スカートにもパンツにも普通に合わせることができる万能シューズなのが、レペットのバレエシューズの真骨頂。
赤色はおすすめカラーの代表格だ。
ボーダーxホワイトデニム
これからの季節になくてはならないパンツと言えば、ホワイトデニムと言える。
春先から夏場にかけて、主力パンツの筆頭格になるアイテムだ。
同じフレンチテイストを望むのであれば、ボーダーTは外せない。
足元には夏らしく、ブルーカラーをチョイスしてみてはいかがだろうか?
ダークカラーのブラックだと重たいし、レッドだと派手すぎる・・・
なんて気になる人には、シーズンカラーをチョイスすることでトータルバランスを保つことを考えてみても良いかもしれない。
チェックスカート
単色ではなくチェック柄のスカートに、真っ赤なレペットバレエシューズをコーデする女性。
トップスはタックインして清楚な印象に。
シンプルがゆえに落ち着きすぎてしまうところを、赤いサンドリオンをコーデすることで地味な印象を払拭することができる。
是非素足で履いていただき、レペットのバレエシューズの履き心地を堪能してほしい。
スニーカーで外すよりも、フェミンな印象を与えてくれるバレエシューズは使い勝手が素晴らしい。
メンズライクな太めのデニムでも、女性らしい膝丈スカートにもどちらでも問題なくコーディネートできる。
その秘密は、アイテムが持つ普遍性のおかげなんだろう。
ボーイフレンドデニム
今年もこんな呼び名なのかは分からないが、ワンサイズアップのような少しゆとりのあるデニムにもレペットはしっくりくるアイテムの一つだ。
白のカットソーに、薄いカラーのブルーデニムと一見普通の着こなしに見える。
真っ赤なカーディガンを肩掛けしてポイントとして使い、足元にはパープルのレペットで締めるというカラーバランスが見事なコーディネート例。
パープルカラーなどの奇抜な色合いは、中々買うのに勇気がいるかもしれないが存在感は別格。
ポイント使いには最適なカラーと言えるのは間違いない。
ただ、無難にコーディネートをまとめたい人にとっては、非常に勇気のいる選択肢。
それだけに手持ちのワードローブと照らし合わせ、うまく着回せることができるかを見定めてから考えてみるのがベストだと思う。
ワントーン(ホワイト)
これは中々に目立つコーディネートの一つだけに、サイジングが決まらないと中途半端な見え方になってしまうので注意が必要だ。
ホワイトのワントーンでまとめる際には、全体の濃淡をうまくコントロールする必要がある。
今回んぼパターンで見ると、ハットとデニムは比較的同色でまとめトップスについては、少しグレーがかったカラーを取り入れている。
ホワイトデニムは7分丈で下半身をスッキリと見せ、足元にはこれまたレッドのレペットバレエシューズをコーデしてまとめた感じ。
赤いサンドリオンが重宝されるのは、派手なカラーの割にどの洋服とも合わせやすいことが一番の理由だと感じる。
60年も前にこのシューズをオーダーしたブリジット・バルドーには頭が下がる。
フェミニン
サンドリオンには、異素材のスエード地のものも用意されている。
エナメルや本革のものも良いのだが、スエードの鈍い見え方もとても素敵なアイテムの一つだ。
私はスエードが何よりも大好きな人間なので、テカってる素材のモノよりは断然おすすめしてしまう。
きれいなパステルカラーのスカートに合わせるのであれば、同系色のスエード素材なんかを強く勧めたいところ。
女性らしいコーディネートに一層華を添えてくれるのが、フランスを代表するバレエシューズのレペットになる訳だ。
色合いの絶妙さは、まがいものには到底真似できない本物の素晴らしさがある。
お店で実物を見てみることで、その発色の違いに驚かされることだろう。
WEB上ではその詳細は伝わらない。
この辺は実物を見ないとどうにもならないんだな。
まとめ
シルバーやゴールドなどの一際発色の良いモデルもあるので、夏場のショートパンツのお供にサンドリオンを合わせてみてはどうだろうか。
背が低い人は、レペットを履きたくてもペタンコだから抵抗がある人もいるかもしれない。
でも、無理して高いヒールを履く女性は美しく見えない。
それは姿勢の悪さから、ぱっと見で違和感しか感じないから。
たった1㎝の薄い底のバレエシューズでも自分に合ったサイズの洋服を着こなすことで、コーディネートは何倍にも良く見せることができる。
そのために足元には存在感のある、いや良い意味で存在感はないんだけどブランドの歴史が存在感を出させてしまうのかもしれない。
そんなレペットのバレエシューズをコーディネートに取り入れて、これからの春夏コーデを良いものに仕上げてみてはいかがだろう?
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