久しぶりに財布を購入した。どれくらい振りかと言えば8年ぶりになる。
今使っているものが気に入らなくなったというよりは、別の理由が2つあり、一つは財布の『寿命』を迎えてしまったため。
ここは仕方のないこと、『形あるものいつか壊れる』という格言の通り。
もう一つは40代に突入したことを祝ってということになる。かみさんに買ってもらいたかったが、あえなく却下された。
買い替え候補は特になく、近所のお店で買えるものにしようと決めていた。
私の住んでいる街には何軒かの候補(MIC、土屋鞄、ココマイスター)があり、その中よりイルビソンテを選んだわけだ。
今回はイルビソンテで購入した革の長財布を中心にレビューさせていただきながら、1個前のポッテガ・ヴェネタ、ルイ・ヴィトンの財布とも比較してみようと思う。
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イルビソンテの長財布レビュー
とりあえずお店へ行き、何個か希望に叶うデザインのものが無いかを確認する。
お店は自由が丘店、3個ほど良さそうなデザインのものがあり、かわいい女性店員さんとやりとりをしながら何とか2個まで絞り込めた。
この2個を1個にするところに、とても苦慮したが最終的には一つに絞ることができた。
イルビソンテはお店によって置いてあるアイテムに違いがあるから、ネットで調べて店舗に行っても取り扱いが無いものもある。
気に入ったものがあったら即買いを薦めるが、モデルが決まっていたりする場合には公式通販から購入するのが手っ取り早くて良い。
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選定基準
今回財布を選ぶにあたり、自分の選定基準がどこにあるのかを振り返ってみよう。
大きく分けて3点ある、その中でも一番重要視していたポイントは長財布であること。年齢を重ねるに従い、一番気にするのはお札がキレイにたっぷり入ること。
ここが満たされれば、後は細かいポイントだけなので選定にそれほど時間が掛かることも無いだろうと予測していた。
素材は絶対に『革』でないとダメ、これはエイジングを楽しみたいから。でもこれはそんなにハードルが高い訳ではない。
もう一つあるとすれば、価格帯は4万円台で済ませたかった。単純に昔のように財布に金をかけることが出来ないという事情が大きな理由である。
袋から財布を取り出す
長財布は黄色い巾着袋に入っており、一緒にメンバーシップについての会員登録方法が記載されたプログラムガイドが同梱されていた。
基本的にイルビソンテで購入した商品にはすべてこの巾着袋がついてくる。
ブランドアイコンである水牛のイラストが大学時代よりお気に入りだったことも、イルビソンテを購入させる動機の一つだったのかもしれない。
基本的に本場海外では『革』を専門的に取り扱うブランドなのがイルビソンテ。
日本では革以外のものをライセンス展開しているものもあるので、それはまた別モノなの。
皮革製品の取り扱いに関する注意事項が記載されたものと、万が一製品に不備があった際には6カ月間の無償修理対応が保証されるギャランティが付属している。
店舗で購入する場合には、その場で革の風合いやファスナーのスムースさ、細かいステッチ周りの処理等について、すべて確認をして問題がないことを確認しなければならない。
基本的に購入後に関しては返品・返金対応を行っていないから。
同じ色のものでも、革製品については微妙に風合いが異なるため、穴が開くほど見て確認しなければならない。
良いところ
カラーはシンプルにブラックをチョイスした。
ボッテガの財布もブラックだったが、色については特に悩むことはなかった。
一点一点微妙に風合いが違うのも革製品の魅力、ひとつとして同じものが無いというのが素材として革を選ばせる大きな理由なのだ。
サイズ感は使いやすいW19.5cm×H10.0cm、革の質感・風合いともに素晴らしく派手な装飾を一切行っていない。
そんなシンプルなデザインが40歳になった私にもピッタリ。
ブラックのバケッタレザーは、重厚感があり私の所有欲を十分に満たしてくれた。
リベット一つで留められており、開いた面の左上にブランドアイコンである水牛の刻印とイルビゾンテ創設者である
『W.A.DI FILIPPO(ワニー・ディ・フィリッポ)』氏の文字、
MADE IN ITALYが刻み込まれている。
エイジングに最適なバケッタレザーを使用し、イルビソンテ独自の加工を施したこの財布のエイジングが楽しみで仕方ない。
どんな経年変化をもたらしてくれるのだろうか。
触った感じの革質とその厚みが、クオリティの高さと安心感を同時に与えてくれる。
私は気に入ったものは大事に使う性分ではないため、明日より手荒な使い方をすることになるのだが、そんな環境にも十分に耐えうる作りだと安心した。
札束が100万円はゆうに入るだろうと思われるほど、広いスペースが2部屋供えられている。
それぞれの部屋に6枚づつカードを収納できるため、合計12枚のカードがきれいに格納できるわけだ。
このサイズ感よりも一回り小さいタイプと最後まで悩んだのだが、結局お札がどこにも当たることなくキレイに収納できるのがこの長財布だった。
中央に大きなコインポケットを有していることも実用性を考えた中では、このタイプが優秀だと感じる。
ゴールドのファスナーとブラックの色合いが高級感を醸し出している。この辺の仕様はメンズだけではなく、レディースも満足できる内容だと確信している。
とりあえず、今ある財布からすべてをこちらに移してしまおう。
ボッテガの財布からイルビソンテの長財布にすべて移し替える作業が終了した。
ここまでの工程は約1時間かかってしまった・・・
カードなどは特に考えずに入れてしまえばいいのだが、ほとんど使うことのないポイントカードや、1年前のレシートなどがやたらと出てくる。
新しい財布に変更する際には、この辺のカード類などもリストラするから結果として大分すっきりした中身となるわけだ。
カードではなく現金で購入したことにより、私の財布の中身は3千円を切ってしまった・・・ 外は大寒波だったが財布の中身も同様だ。
悪いところ
横から見た際のバランスがイマイチ。下側のボリュームがもう少しあればもっと良かったのにと思うと勿体ない。
後は、イルビソンテ革の良さがデメリットになってしまう部分があり、それは水によって色が他に移ってしまうこと。
私は名刺入れもイルビソンテの型押しのデザインのものを使用しているが、一度水濡れしたことがある。
その時に名刺はもちろんのこと、入れていたバックにも少し色移りしてしまったことがある。
これは革の特性なのでどうしようもない。
水に気を付けて使うしかないんだよね。基本的に革素材は水に注意しなければいけないことを考えれば、それほど大きく考える必要はないと思う。
しっかり防水処理をしておくことが肝心かな?
でも私はそんなことはしないけどね。
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ヴィトン・ボッテガの財布を振り返る
ルイ・ヴィトン
男性に人気なのはコンパクトな二つ折りかもしれないが、これは年代によっても違うし、普段のライフスタイルによっても全く変わってくる。
今回引き合いに出すルイ・ヴィトンの二つ折り財布は私が20代中盤に使用していたもので、今では海外に行く際に使う程度で、それ以外は引き出しにしまわれたまま。
二つ折りはこのルイ・ヴィトンがそうだけど、20代の頃と言えば財布は鞄に入れずにケツポッケに入れるのがスタンダードだった。
ケツポッケに入れないまでも、普段出かけるときに鞄などを持たないタイプの人については、このコンパクトな形状のものを好む。
私は30代を迎えてから、おしりのポケットに財布を入れることをしなくなった。
理由は、単純にデニムだけで過ごせない環境になったということと、おしりのポケットに財布を入れることがダサイと感じるようになったから。
二つ折り財布のシンプルさを物語るこの形状、カードは3枚しか格納できず、財布がコンパクトなためコインポケットも同様の大きさを確保するのが精一杯だ。
この辺が男の財布の代表と言えるのかもしれない。男だったらカードなんて1・2枚あればいいし、ケツポッケに入ることの方が重要なのかもしれない。
お札を入れるスペースは2つあり、私はよく使う千円・5千円札を手前に、1万円札のみ奥のスペースへ格納する使い方をしていた。
この財布もかれこれ7年くらい使ったわけだが、さすがにヴィトンだけあって非常に頑丈。
二つ折りになる下部分のステッチが取れてきてしまったが、他は若干の擦れが見える程度でまだまだ使おうと思えば十分いける。
ヴィトン財布の頑丈さを表すエピソードとしては、うちの親父が間違えて夜中にこの財布にタバコを押し当てたことがある。
なぜそんなことをしたかと言えば、単純に暗かったせいで灰皿と間違えたとのこと。そんな根性焼きをされたにも関わらず、表面には一切のキズすら付くことがなかった。
このプリントは何で出来ているのだろうか?タバコの火にも耐えられるヴィトンの財布の材質は何なのだろうか。
材質はおそらくPVCを使っているんだろうが、恐ろしく頑丈な素材だったことが純粋に驚きだった。
BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ベネタ)
ボッテガ・ベネタのこの財布は私が32歳の誕生日にかみさんからプレゼントしてもらったものだ。当時はまだ結婚する前だったので、一番高級なプレゼントがこれだったということ。
あれから8年が経過し、私も10㎏太り当然老いたわけだが、それ以上にボッテガの財布はズタボロになってしまった。
見た目はまるで、おじいちゃんみたいなもんだね。
新宿伊勢丹に一緒に買いに行ってから早8年、留め具の革は完全に劣化しエイジングなんて言葉が使えないほど酷い状態だ。
買ったばかりの頃は、黄金のルーキーのように輝いていた姿はどこにいってしまったのか?
カーフは財布に使う素材としては、あまりにも脆さがあるものだったのか?
単純に編み込みされたこのデザインが起因しているのか?
まったく分からないが、やはり8年間というのが純粋に財布の寿命なのかもしれない。
上面革の劣化が酷い理由は、PASMO(パスモ)を入れていたから。
毎回改札にタッチしているうちに剥げてしまったのね。8年間という月日で何回改札に触れたのだろうか?
擦れて擦れて、色は黒が剥がれてくすんだ色がむき出しになってしまっている。やはりこのくらいが限界なのだ。
買った当初の革質は、非常になめらかでうっとりしてしまうほどの質感だった。このモデルはユニセックス仕様だったため、しなやかな革質だった。
メンズが使うしっかりとしたカーフとは違う、手馴染みが良いものだったため耐久性は少し劣るものだったんだろう。
ご覧のようにファスナー部分についていた革紐はどこかへ行ってしまった・・・
この革紐が無いためにファスナーを開けるのにやけに手間取ることが増えた。
コンビニなど急いでいる状況で小銭を出せないことがしばしばある。かといって、ボッテガに持っていけば高額な修理費用を請求されるだろう。
開けた左下にブランドネームの刻印が押されたタイプ。カードは8枚が収納できるので普通に生活する分には十分な仕様だ。
他のカードを格納するのは内ポケットに広いスペースがあるので十分だし。
何よりもこの財布の素晴らしかったところは長財布なんだけど微妙にコンパクトなサイズ感だったこと。
一番素晴らしいのは2層構造のコインポケット。
手前側に10円~500円を入れ、奥側に1円、5円を入れて使い分けをしていた。
この財布のデザインで頑丈なものがあれば、それを購入しても良かったんだけど同じようなものをいくつも持っても仕方ないし。
価格は当時で8万円オーバーという高価格、それに見合う働きはしたのだろうか?そう考えると耐久性能に少しばかり不安があるのかもしれない。
ローテーションして使う人には特に問題ないけどね。
まとめ
イルビソンテの財布はどんなエイジングを果たしてくれるのか?
ヴィトン・ボッテガともに私とともに15年間を過ごしてくれた。
この年になって、メガブランドの財布を持ちたいという欲望も無くなり、かといってまったく無名なものから探すというよりは、実用的なところで今回イルビソンテが選ばれた。
同時に二つ折り財布との比較、同長財布との比較から自分の財布選びに活路を見いだせた人がいたら本望。
私と同年代の人こそ、イルビソンテなんて選んでみたら良いのでは?
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あれから2年使ってみた感想は?
あれから2年が経過した。
イルビソンテの長財布のエイジングはどの程度進んだのか?
その辺が気になる人は、以下記事を参照してほしい。
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