久しぶりにクローゼットから取り出したのはレミレリーフのデニムシャツだ。
どういうわけだか今朝、無性に着たくなったので時間のない中、引き出しの開け閉めを7・8回繰り返したのちにクシャクシャの状態で丸まっているシャツを発見。
かれこれ3年位経つが、より古着っぽさが出ている今日この頃、元々ヴィンテージ加工をしているとはいえかなり色合いは薄くなってしまったが、それがまた良い味になっている。
今日は久しぶりに引っ張り出したレミレリーフの魅力について紹介させていただこう。
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レミレリーフがなぜ最高なのか?
レミレリーフの歴史などの情報は他のサイトにいくらでも書いてあるだろうから割愛させていただくことにする。
私がデニムシャツの中でも『最高』と言ってしまうポイントはいくつかあるので、その辺をつついていこうか。
秀逸なバランスの加工技術
これは色々なところでも同様に言われていることだけれど、間違いなく一番の魅力はここなのだから仕方ない。
見た目はまるで『古着そのもの』なのだ。何年もかけてエイジングさせた色落ち加減は、5・6年ずっと着てましたみたいな状態を見事に表現している。第ニの皮膚のような勢いで着まくらないとここまでの色味に落とすには限界がある。それをマシンを使ってここまで再現させるのは本当に素晴らしい技術だ。
ガジェット部など、もやは元からこんな加工だったのか、私が着たからなのか、良く分からないほどの古着感に溢れている。この古着感というかヴィンテージ感というか、この辺は本当にバランスが難しいところ。特に海外モノ(ディーゼル等)の加工とは違いさりげなく、そして美しい。
デニムの色落ちほど難しいものは無いと言える。だからこれだけデニムに魅せられてしまう人間が多いのだろう。計算して出来るものではなくある種、奇跡が起きた時だけに美しい加工ラインが再現されるものだと思っていた。
量産しているわけではないにせよ、それを流通させることができるレベルまで持っていったところが素晴らしい。だから価格も2万円台後半でも飛ぶように売れるわけだ。
古着で思い出したんだけど、うちのおかんは古着が大嫌いだった。言い訳をする余地もないくらい、とにかく嫌いだった。だから中学時代、親の目を盗んではアメ横の古着屋を物色し、やっとの想いで手に入れたものでも、おかんに見つかると私の許可なく捨てられてた。
何が言いたいのかというと、うちの母親ではないにせよ、古着加工は好きでも古着に抵抗のある人は結構な確率で存在する。そんな古着嫌いな人間にこそ、レミレリーフのデニムシャツはおすすめできる品なのだ。
Made in japan
そして2つ目の売りとして、レミレリーフは製造大国日本で造られているということ。昔ほどではないせよ、今でもメイドインジャパンクオリティは確実に存在する。
何よりもデニムのメッカは岡山だ。ここは欧州のトップメゾンのデニムが集約する地域でもあり、ことデニムに関しては未だメイドインジャパンが最高であり最強であることを物語っている。
そしてレミレリーフのデニムシャツを加工するうえでも日本という土地でないとダメな理由がいくつか存在する。
「今、中国は最新の機械や技術が導入されていて、ハード面での充実は高いのですが、ことダメージ加工に関してなかなか良いモノができない現状があります。原因は“水”にあります。インディゴ、染め、加工などの、すべての工程に『純度の高い水』は必要不可欠。 Birdseyeより引用
上で記載しているように、このヴィンテージ加工が出来るのは日本ならではだから。さすがジャパンクオリティ、このレベルのものを他で探そうとすると中々見つからない。
耐久性についても、この3年間私の体が肥大しようがおかまいなし。すでに前ボタンを閉めることが出来ない状態にありながらも破れてしまうことがない。当然前ボタンは全開で着てはいるが、脇や身頃にはテンションが掛かる。
それでもステッチがほつれてしまうなんてことは起きない。私は好きなものは大事に着ることができないため、ガンガン着てガシガシ洗濯機に放り込む。そんなループにも耐えてきた正真正銘のタフネスシャツなのだ。
完成されたデザイン
少し斜めにカッティングされたデザインの胸ポケットのフラップがレミレリーフの特徴だと思うが、全体的なデザインとしてはまさに不変。これ以上何かを施す必要はなく、この時点でもう完成されたデザインなのだ。
デニムシャツと大きな括りで呼んでしまってはいたが、正式にはウエスタンシャツなんだろうがそんなことどうでもいい。このスナップボタンで留めるシャツについては、ほぼこの形が完成形。
レミレリーフよりデニムシャツがリリースされたのはいつが初めなのだろうか?おそらく2008・2009年くらいだと思われる。それからもうすぐ10年が経過するが、ずっと売れ続けている定番アイテムだ。
この完成されたデザインが変わることは今後99.9%無いと言い切ってしまいたいほどバランスが良く取れた不変のもの。
コーディネートの幅が広い
これ一枚持っておけば、春夏秋冬コーディネートには困らない。
1年中通して着れるアイテムはTシャツやシャツを除くとかなり限られる。シャツの中でもデニムシャツは、取り入れるだけで上級者的な雰囲気を醸し出せるし、着こなしとしても多用途だから合わせるアイテムを選ばない。
基本的に何オンスなのかは分からないが、おそらく10オンス以下であろう薄手の生地は今の季節のように寒い時期にはジャケットの下にも着ることができるし、春や秋口にはアウターとして活用することもできる。
『夏は着れないじゃないか!』なんて言われそうだが、夏場には腰に巻いてアクセントとして使う方法だってあるわけだ。特に女性は夏場でも室内の冷房に耐えられない時があるだろう。そんな時にも活躍するのだ。

合わせるパンツもまた幅が広い。個人的には黒パンツに合わせることが多いが、今の時期ならコーデュロイ、夏前辺りは同系色のネイビーやベージュのパンツと合わせると非常に爽やかを感じさせることができる。
アイテムは定番でありながら色落ちの良さが結構主張してくれるので存在感も抜群、それがゆえにパンツはシンプルなものをコーデしたいところ。爽やかさで忘れてたけど、白パンツとの相性も抜群に良い。
そう考えるとコーディネートは無限だ。
当然ながら欠点もある
どんなに優秀なバッターにも欠点はある。あのメジャーで3000本安打を記録したイチローにしてもそうだ。
こればかりはどうにもならない。その辺のデメリット的な要素を見ていくことにしよう。
細い
作りはかなりナローなタイプなので、太ってる奴はサイズを上げても着れないだろう。そう私も久しぶりに本日着用するもボタンが閉まらない・・・
おデブちゃんには着こなすことができない。ある程度細い奴じゃないと着れないのは確か、人を選ぶのよね。Sサイズの見幅は約47㎝、私はMサイズも持っているのでサイズ感が良く分かるが、Mサイズは前ボタンをきちんと閉めることができる。
ただ、そうするとこのあと話す部分と、着丈が長くなってしまうため私の理想のスタイリングからは若干ズレてしまう。サイジング命の私からすると、その誤差が許せないため着丈を考慮するとSサイズになってしまうのだ。
はぁー・・・痩せます・・・・
袖が長い
袖が長いのだよ・・・袖丈があと3㎝短ければ何も言うことが無い。オーダーメードでないのだからその辺は仕方ない。それに完全に個人的な主観だし、別にこのくらいであれば何とかなるかな。
でも、あと3㎝短ければ一生着ても良いと思えるレベルの洋服と出会えたことになると思うと少し残念ではあるかな・・・
まとめ
基本的におすすめは濃い色よりも、ヴィンテージ感の出ているusedなタイプを選んでほしい。派手な加工(背中に大きな柄、スタッズ入り)がされているものよりは何も装飾の無いシンプルなもの。
何よりもこのデニムシャツの素晴らしい部分は『色落ち加減』この色落ちを堪能せずにレミレリーフを語ることは出来ないと思うから。別に男性だけじゃなく女性にもカッコ良く着こなしてほしいブランドの一つだ。
一着買ったら毎年必ず使うのは間違いないし、確実にワードローブの中でもコーデ頻度の高いアイテムになることは間違いないので。
みなさんも私と一緒にレミレリーフライフを楽しみましょ・・・
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