冬場はファッションを楽しむには最高のシーズンだ。
寒さを凌ぐ重ね着がメインになってくるとは思うが、何よりもアウターが充実してくる。
ファッションの顔と言っても過言ではないアウター選びに、頭を悩ませる人も多い事だろう。
今回はその中でもとりわけカジュアルなダッフルコートを取り上げる。
ダッフルコートの良さを考えてみた時に、そのカワイサにあるんじゃないかと感じる。
ダッフルコートのイカしたコーディネートと、その歴史などを踏まえながら紹介させていただこう。
ダッフルコートとは
歴史
北欧の漁師が着ていたことが起源となっているらしい。
第二次世界大戦時にはイギリス海軍の防寒着として活躍、大戦終了以降に市場に出回った事が世に広まった始まりだ。
大きなフードと前合わせ部のトグル(留め具)が特徴に挙げられるが、この仕様になったのは作業中に手袋をしたまま脱ぎ着するのが容易だったためである。
素材
確かにダッフルコートを頭に浮かべた際に、このトグル部分が一番印象が強いのは誰もが同じなのではないだろうか。
このトグルには大きく分けて2種類のものに分けられる。
①麻ロープに木製のトグルを使用したもの
②革ロープに水牛のトグルを使用したもの
両者の違いとして①については、昔ながらの伝統的なスタイルを踏襲するものと、②のデザインのものは、都会的でちょっとオシャレを取り入れたタイプのものと言えるかもしれない。
生地には、分厚いメルトン生地が用いられウール系のアウターとしては、ピーコートの双璧をなす冬の2大アウターと呼ぶことが出来る。
2大メジャーブランド
ここでは比較的誰でも一度は聞いたことがある、あまりにも有名なダッフルコート2大ブランドを取り上げてみよう。
グローバーオール
グローバーオール社は1951年に戦後の余剰品となったダッフルコートを、イギリス海軍から正式な認可の元一般流通させたことで知られている。
ダッフルコートが今日一般的に着られるようになったのは、グローバーオール社のおかげなのだ。
このイギリス国防省の払い下げ品はあっという間に完売し、自社でもダッフルコートの製造を行うようになった。
ダッフルコートの元祖と言っても過言では無く、現在は有名セレクトショップとも別注品の取り扱いなどで良く知られている。
オールドイングランド
1867年と歴史の古いオールドイングランドは、元はフランスのパリに店を構えるセレクトショップが始まりだった。
フランスのファッションブランドへと変貌を遂げていったが、英国イングランドの格式の高い伝統を受け継ぎながら、フランスのエッセンスを注入し独自のフレンチトラッドへと昇華させていることが特徴か。
ラインアップの中でもダッフルコートがブランドの看板となっている。
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ダッフルコートのコーディネート
トラディショナルxアーバン
かなり都会的なスタイリッシュなコーディネート、トグルの仕様もかなり前衛的なものを採用し、身幅もタイトなシルエットとなっている。
着丈もお尻が隠れる位のミドル丈を取り入れているのが、大人な雰囲気を醸し出している。
革手袋やストールなどのアクセサリーにも抜け目がなく、そのコーディネートはかなり都会的でシャープな印象を与えるものになっている。
エンジカラーxアウトドア
エンジカラーのダッフルコートのコーデは難しいと思う。
一つ間違えるとお洒落とはかけ離れてしまうだろうし、合わせるアイテムも相当に考えてしまう。
そんな中、グレーのスラックスや同色のレースアップブーツを合わせる事で、難なく取り入れられているのは素晴らしい。
スラックスをソックスにインしていたり、ニット帽のラインのカラーとダッフルのカラーを合わせてみたり、かなり上級者の着こなしだ。
ネイビーxグレーデニム
流行色のグレーとネイビーを取り入れた着こなしは、個人的には好きなコーディネート。
シャツのカラーとネイビーのタイとアウター、カーディガンとパンツをグレーで統一している。
そのカラーの配色のバランスが素晴らしい。
足元を薄い茶系の落ち着いた色を合わせることで、冬場の洗練されたカジュアルコーデの典型と言えるだろう。
キャメルxティバーランド
冬場に彩を与えてくれるキャメルカラーが眩しい。
コーデはブーツがポイントになって来ると思うが、足元にボリューム感を出して全体的にサイジングとして絶妙だと思う。
サイズ感は、比較的ワンサイズオーバーもしくは、ジャストサイズでコーデしている。
足元のティバーランドは、目線を下に持って行かせるのに効果的。
オールネイビー
http://fashionsnap-freaks.net/
ハイゲージニットにネイビーのダッフルコートは良く似合う。
ボトムはデニムを選び、スニーカーを除いてすべてネイビーという装いだ。
トーンもそれほど暗くなっている訳では無いし、サイズのバランスも悪くない。
でも何か一つ足りないと感じるのは、私だけなのか?
ニットダッフルxダメージデニム
去年から人気のニットダッフルは今年も流行るのか?
ダメージデニムとニットダッフルの相性は良く、着こなしは参考に出来る部分が大きい。
足元のハイカットスニーカーに、ダメージデニムの裾まくりと今風の着こなしにも十分に通用する。
チャコールダッフルxスニーカー
チャコールカラーのダッフルコートに、ブラックのパンツをコーディネート。
一見とてもシンプル過ぎるコーディネートになってはいるが、これくらいシンプルな方がアウターが引き立つ。
今まで足元にはブーツを合わせるコーデが多かったが、VANSのERAを合わせ至ってシンプルなコーデ。
ショートニットダッフルxスラックス
白スニーカーに七分丈のスラックス、そこにニットのショートダッフルを合わせるコーデは、私の一番の好みかも知れない。
オヤジになるとショート丈より、断然ロング丈なんだけどな・・・
今回は例外として扱うことにした
インナーにはイエローのTシャツに、同色のネルシャツを合わせた休日コーデは、カジュアルさをより感じさせる効果がグッド。
まとめ
ダッフルコートを紹介させていただいたが、私自身ダッフルを購入した経験が無い。
今回調査してみて分かったことは、統一感が無いこと。
ショート丈、ミドル丈、ロング丈、ニット素材等、ダッフルと言ってもこれだけ種類が増えて来ているのだ。
ピーコートの売れ行きは良さそうだが、ダッフルも盛り返して来るだろう。
まずは、自分がしたいコーディネートから、デザインを選んでみても遅すぎるなんてことにはならないから。
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