白シャツは最もベーシックであり、最も奥が深いアイテムの一つである。
特に男性としては、ビジネスシーンにおいて欠かすことの出来ない戦闘服みたいなものの一つに挙げられるが、女性のファッションで見た際の白シャツはまた別の話。
女性が着る白シャツの印象は、どことなくカッコ良さや柔らかさを感じさせる着こなしが多いと感じるのは私だけだろうか。
ホワイトカラーのシャツ自体がいたってシンプルなデザインなため、テイストや素材、サイズ感を間違うとオシャレな印象はどこへやら・・・
その辺のホワイトシャツの着こなしを踏まえて、オシャレお姉さん達のコーデを参考に取り入れてみてはいかがだろう。
市場で人気の高い白シャツブランドを含め紹介させていただこう。
ホワイトシャツに定評のあるブランド
Frank & Eileen(フランク&アイリーン)
http://www.buyma.com
Frank & Eileen
このシャツに巡り合ったのは忘れもしない6年前、二子玉川のロンハーマンで見かけたのが最初の出会いだった。
私が見たシャツはホワイトシャツではなく、チェックシャツだったんだけどそのカッティングの素晴らしさは、一目惚れしてしまう程のインパクトがあった。
ブランド発祥の地はアメリカのカリフォルニア、西海岸系のブランドは元気が良いのか見るもの全てが良く感じる。
物欲を刺激されてばかりだ。
イタリアの老舗シャツメーカーから取り寄せた生地で作られたシャツは洗いざらしのラフ仕様。
シルエットは着丈が短くスタイリッシュな印象を受ける。
一つ注意点を上げるとすれば、顔の大きい人は止めておいた方が身のため。
一度着てみたら分かると思うが、そのシルエットは病みつきになること請け合いだろう。
INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディビジュアライズドシャツ)
http://www.individualizedshirts.jp
INDIVIDUALIZED SHIRTS JAN SHIRTS
大手セレクトショップで見かけるようになって数年が経つが、ここのボタンダウンのオックスフォードシャツの右に出るシャツもそう無いだろう。
私は日本で出始めた頃のカジュアルなシャツしか知らないが、アメリカのカスタムメイドシャツのナンバー1ブランドらしい。
それもそのはず、本国では高級デパートや高級テーラーにカスタムメイドシャツを納める指折りの本格派なのだ。
かつてはアメリカントラッドの父とも呼ばれる?ブルックスブラザーズのカスタムオーダー部門を担当してたことがあったという経歴もあり、これ以上のものが必要だろうか。
とにかくデザインだけでなく、品質についても最高と言われたら多少値が張る部分はあったとしても買っちゃうんじゃない?
RALPH LAUREN(ラルフローレン)
左胸のポロプレイヤーの刺繍があまりにも有名な、アメリカントラディショナルの地位を盤石なものに押し上げたラルフローレンを外す訳にはいかない。
若い女性がラルフローレンを着ている姿をあまり見かけることがないのが残念だが、それは私に限った話なのかもしれないので無視して下さい。
ラルフローレン全てがOKというわけでは無く、デカロゴは省いて考える事が大前提だ。
女性がラルフを着てる姿は、どこか清潔感があるというか気品というか、そんな雰囲気を醸し出してくれるのが大御所ブランドの威厳なのだろうか。
シャツの生地感からするとカジュアル向きではあるんだが、洗練された印象を与えてくれるのは間違いないことだと感じる。
Theory(セオリー)
ここまですべてアメリカ生まれのブランドを紹介してきたが、またまたアメリカ生まれが続くとは・・・
セオリーはアメリカ生まれではあるんだけれど、現在はファーストリテイリング傘下のブランドになっている。
そうユニクロに吸収されてしまったようなもんだ。
そんな事情もつゆ知らず、個人的にはここのシャツを着てる女性に色気を感じてしまっている自分がいる。
イメージとしては、20代後半~30代半ば位の仕事をそつなくこなしていける年代の女性に適したブランドという感じだ。
仕事が出来て、ちょっと華奢でスタイルの良い女性をみると、ここを思い出してしまう。
ただの独り言です、はい。
デザインだけでなく、縫製などもプラダと同じものを使用しているだけあって品質は良く、安心して着られるという一面も持っている。
agnes b(アニエス べー)
1975年にフランスで産声を上げたアニエスべーは、かれこれ40年という節目に立っている。
私が高校生の頃、日本では大全盛期を迎えていたんじゃないのかな?
映画監督のクエンティン・タランティーノもここの大ファンだ。
カンヌでパルムドールを取った名作『パルプフィクション』も、ブラックのスーツが印象的な『レザボアドッグス』でもアニエスが衣装協力している。
40年経つ今でもデザインはアニエス本人が行っており、可能な限りフランス製にこだわっている部分も好感が持てる。
男女問わず、長い期間に渡って愛されているブランドは稀有な存在だ。
カッティングが美しく、いつまでも長く着られるようなデザインは、エスプリも利いていてフランスの香りが詰まっている。
安心して着用出来る1枚と言えるのではないだろうか。
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白シャツの似合うレディースコーデ15選
シャツに定評あるブランドを紹介させていただいたが、実際にコーデをする際に参考になるものを紹介していく。
ブラックパンツ
これぞシンプルイズベストなスタイルと言えるだろう。
白シャツのコーデの中でも、一番考える事なく合わせやすい組み合わせではないだろうか。
それでもこだわりを感じられる部分としては、シャツサイズのバランスにあると感じる。
タイトフィットではなく、少しゆとりのあるものをチョイスしていることで柔らかい雰囲気が出ていてグッド。
着丈も短いものではなく、長いものを合わせていることがポイントになる。
ベージュパンツxカーディガン
ベージュのパンツと合わせれば、とても優しい雰囲気が出る。
清潔感溢れるコーデとはこのことか。
足首の細い女性にはこの7分丈+ヒールの組み合わせは最強と言えるだろう。
タックインしているが、普通に外に出しても問題ない。
パンツの色に近いカーディガンを選ぶことで、全体の明るいトーンを損ねていない。
寒い日が続くが、春に似合うコーディネートなのは間違いない。
デニムスカート
7分の袖丈が良い感じの女性、何よりも全体のシルエットが秀逸だ。
スカートの丈がひざ丈なのとタイトな白シャツの組み合わせが良い。
足元はフラットシューズを合わせるなど、考え尽くされているんだな。
シューズの色を少し明るめの色にしてみたら、もっとバランスが取れるのではないだろうか。
サロペット
白シャツにホワイトのサロペットを合わせるのは、かなり斬新だ。
夏向けのファッションと言われるかもしれないが、以外に冬場もいけそうなコーデ。
個人的には、色白の女性よりも少し浅黒い日焼けした女性の方が、ワイルドな感じが良く出ていて雰囲気が合うと思う。
グレーニットxライトブルーデニム
いたってシンプルな装い、ニットの中の白シャツがチラリするのがアクセントとなっている。
四季を気にすることなく、コーデしやすいので白シャツ初心者の方には丁度良い組み合わせと言えるだろう。
これがシロシャツにデニムだけになると、少し話は変わってくる。
ニットが良い具合にホワイトシャツをぼやかしてくれるので、初めはこんなコーデがベストだと思う。
ワンウォッシュデニムxスニーカー
一番今っぽい着こなしなのかな。VANSのスニーカーにワンウォッシュデニム、ホワイトシャツは前しばりなデザインのもの。
全体的にはメンズライクなまとまりを感じつつも、胸元を開けたところに色気を感じることも出来る。
イケイケの恰好でやられてしまうとそのままだが、ストリートファッションに色気を持ってこられると、それはそれで有りなスタイルだ。
ギャップを感じられるところにも、ポイントが高い要素になる。
黒タートルニット
ワンポイントになるところが白シャツの使いまわしの利くところ。
ブラックのハイゲージなタートルネックのニットに、チラッと襟が見えるのがポイントだ。
袖も捲り上げることで視界に入る白い部分を分散できるし、バランスが取りやすい。
オールブラックだとつまらなくなってしまうところを、ポイントポイントでうまく差し色を使えているのが素晴らしいと唸ってしまう。
ショートパンツ
春夏はこんな軽装がバッチリはまってくる。
個人的には、前しばりをしない方がトータルで見て美しいと思うが、それでもラフな感じが出てるしいいのかな。
ホワイトシャツ自体の存在感を一番感じる事が出来るコーディネート。
シャツの存在感を示したい時なんかは、こんなコーデが良いのかも。
ベージュニットx革パン
こちらもワンポイントで白シャツをコーデする女性。
シャツの着丈が少し長い気もするが、全体的にはシックにまとまってると思う。
下半身が革パンなので、ハードに見えてしまう部分を上半身に白シャツ・ベージュニットを合わせることでうまく中和させている。
白シャツのカフス部分のみ捲っているところが、洒落者たる所以なんだろうな。
ブルーデニムxブーティ
全体的にタイトシルエットでまとめた女性、タックインしているところが清潔感を感じられて良いと思う。
コーデしているデニムの股上の浅さも、タックインを想定した際にベストなサイジングだし、女性らしいシルエットがうまく引き出されている。
帽子とブーティのカラーを統一させることで、チグハグさをまったく感じさせない。
今の時期だったら、こんなコーデにチェスターコートなんかを合わせるんだろう。
春先にかけておススメ出来るコーディネートだ。
スウェットパンツ
昔だったら有り得ないスウェットパンツとの組み合わせも、最近のスポーツミックスを取り入れるだけで、これだけエレガントさが出るから不思議なもんだ。
普通にスニーカーを合わせてしまうとカジュアルに寄り過ぎてしまうため、ピンヒールを持って来ることで逆にバランスが取れてしまう。
この組み合わせは諸刃の剣のようなもので、スウェットのサイズ感や、素材によっても見え方がまったく変わってくる。
近所のコンビニに行くスタイルに間違われないように、コーデにイマイチ自信が無い方は無理して取り入れないようにしよう。
柄パンツ
シャツの素材感がかなり薄いタイプのものになるため、これ一枚で外に出るのは相当な勇気がいる行為だ。
シャツの透け感から目を反らさせる為ではないだろうが、柄モノのパンツを合わせることで両方が引き立つことにも繋がる。
迷彩タイプのパンツを合わせても、上半身が上品なタイプのシャツであればコーデとしてはバランスがとれる。
ダメージデニム
分かりづらいが、シャツはプルオーバータイプのものになる。
シャツのサイズ感としては、ビックシルエットとスタンダードの中間くらいか?
デニムとシロシャツが鉄板コーデなのは、疑いの余地がない。
パンプスに遊び心が足りないと感じるので、差し色でもっとヴィヴィッドなカラーを合わせると面白いと思う。
白シャツx白スニーカー
シンプルな着こなしにはワンポイントどこかに入れてみると全体のバランスが良くなる。
白シャツ自体があまりにもシンプルなアイテムだけに、普通にショートパンツだけ合わせてしまうと若いだけのファッションに落ち着いてしまう。
30代の大人らしい着こなしにまとめるとすれば、スニーカーはシャツと同色のホワイトを合わせ、清潔感のあるネイビーのカーディガンを肩掛けしてポイントにしてみよう。
簡単な追加アイテムのおかげで、見え方は大きく変わることが分かると思う。
脚を出すのが恥ずかしいと思う方もいるとは感じるが、思い切って出してしまった方が潔くて好感が持てるね。
テラコッタカラーxリボンスカート
白シャツと相性が良いのが、テラコッタカラーと言うのは結構意外ではないだろうか?
しかも夏場に掛けて合わせるカラーとしても、数年前であれば微妙なところだったと思う。
だが、これだけベーシックなネイビーやグレーが毎年続くと、ちょっといつもと違う色目に心が動いてしまうことも確か。
中途半端な丈だろうと、ヒール靴とフロントにあるリボンのおかげで女性らしい美しさが際立つコーディネートの一つ。
白シャツはスキッパータイプを選んでデコルテラインをきれいに見せることができれば、より女性らしさが引き立つと思う。
まとめ
だれもが一枚は持っているだろう白シャツだからこそ、周りとは差をつけたコーディネートをしたいというのが心情では無いだろうか。
春夏だけに限定して着まわすものではなく、秋冬であればこそ暗い色目になりがちなところに、ワンポイントとして力を発揮してくれるのがシロシャツの万能性と言える。
毎日のコーディネートの中に、白シャツを取り入れられる部分は、ほぼ無限の組み合わせと言っても言い過ぎではない。
どんな服装にも問題なく合わせることが出来る白シャツだからこそ、こだわりを持って気に入ったブランドを見つけてみても良いと思う。
今回紹介したホワイトシャツに定評のあるブランド以外にも、良いものは沢山あるので自分に合ったお気に入りの一枚を是非見つけていただきたいと思う。
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