『tacky』
タッキー
タッキー?
どんな意味かって?
どうやら悪趣味という意味で使われているようだ。そしてこの悪趣味と呼ばれるものが2016年のホットなファッションキーワードでもある。
今までのSimple is bestな傾向とは真逆を行くスタイルとなる。そんな悪趣味なファッションが本当に流行るのか?
ここで言う悪趣味の定義を見てみると、柄×柄やドット×ボーダー、ストライプ×ボーダーなどNGとされてきたコーディネートが旬になりつつある。
この既成概念を思い切りぶち壊した『tacky』スタイル
でも、ちょっと俯瞰して考えてみよう。このギリギリを行くスタイルは本当に悪趣味なんだろうか?
うまく取り入れることが出来れば、他人との差別化になるのは間違いない。こんなスタイルを取り入れられる人は考えようによっては、かなり肝の据わった人間だ。
周りの目を気にして人と同じスタイルしか出来ない無個性な人間に『悪趣味』なんて言われたくないのが正直なところだろう。
その勇気を私は買いたい。
今日は、そんな物議を醸しだしそうな2016年のトレンドになりえる、タッキースタイルについて考えてみたいと思う。
[ad#fs1]
『tacky』スタイルのお手本
OH!! いくら流行っているからとはいえ、ここまでエゲツないファッションだとは思ってもみなかった・・・
メガブランドが取り入れたからオシャレに見えるだけで、実際にはクソダ○イだけなんじゃないだろうか・・・
いや、決してそんなことはない。ダサかわいいギリギリの領域を攻めているのがタッキーだと理解するには、これほどうってつけの画像もないだろう。
バカと天才は紙一重というが、オシャレとダサイのも同様に紙一重?なんだと思う。
今までのナードやノームコアなんていう『究極の普通』とは真逆を行くスタイル。むしろ今までの普通過ぎる流れに活をいれるが如く、彗星のように登場したのがタッキースタイルなんだろうな。
なんだか益々興味が強くなってきた。
『個性』を発揮するべし!!
『tacky』スタイルが言いたいことは『もっと個性を楽しめ!!』ということなのかもしれない。
自分の色を出さず、周りの目を気にして同調してしまう自分を解放しろと、一回の人生を派手にドラマチックに生きろと・・・
そんなこと誰も言ってませんが、そんなメッセージが聞こえて来そうなコーディネートばかり。とにかく派手なので気持ちは明るくなりそう。
今の経済が停滞している日本では、このくらいぶっ飛んだファッションが流行ってくれる方が良い流れを生んでくれそう。
まずは自分の個性を発揮するには、まず外見を変える事が一番手っ取り早い。自分が変わりたいのであれば、まず外見を変えること。
以上だ。
[ad#fs2]
『tacky』コーディネート
ここでは、比較的取り入れやすいタッキースタイルを提案していくことにしよう。ガッチガチのタッキーではなく『ユルtacky』なのがポイントだ。
ボーダー×チェック
比較的取り入れやすいコーディネートの一つとして、カラーを合わせることが一番のポイントになるだろう。
今年流行るからといっても、いきなりド派手な組み合わせを取り入れられる強者は、真のファッショニスタの可能性が非常に高い。
ちょっとハードルが高いなと感じるのであれば、単色ベースで異なる柄の組み合わせにチャレンジしてみても良いと思う。
斬新なカラーコーデ
70年代のアメリカンホームコメディで出て来そうなカラーコーデも、今年に限って言えば十分に有りな着こなしと言えるだろう。
ピンクのシャツにイエローカーディガンを合わせてしまうところに、今年らしさを感じてしまう。何気にカラー使いは細心の心配りがされていることに気付けただろうか。
イエローと言っても、辛子色のような深みのあるものではなく、ライトなカラーをチョイスしていることもそうだが、ピンクシャツの淡い色合いにスカートはホワイトを選択、トータルでも春らしい装いと言える。
最終的にはヴィヴィッドなピンクタイを締めることで、ユルタッキーコーディネートは完成する。
比較的、取り入れやすいコーディネートの見本となるのではないだろうか。
ドッド×ストライプ
ドット柄にストライプのパンツを合わせてしまう・・・それが今年の流行だ。
流行とは不思議なもんで、NG判定されたものだって結局マスメディアに取り上げられれば、こぞって取り入れようとしてしまうのが人間の心理なんだろう。
しかも合わせてみると、それほど違和感がないから不思議なもんだ。
これは柄on柄という括りだけの話では無く、結局トータルバランスが秀逸だからこそ映えるコーディネートなのだ。
ノースリーブを選択していること、タックインしていること、パンツの適度なサイズ感など・・・これらが見事に組み合わさった結果として成立している。
コーディネートとしては取り入れやすいことに変わりはない。
マルチプリント
色鮮やかなマルチプリントのワンピースも、今年は派手だと思われないだろう。
周りはもっと派手な組み合わせで挑んでくるかもしれない。タッキースタイルの中で考えると比較的シンプルと呼べる種類のものだと感じる。
ワンピ1枚で主張出来る分、あまり着こなしを考えなくても良い『手抜きコーデ』で済むパターンなのかもしれないな。
ドット×ボーダー
ドットシャツに赤と白のボーダースカートをコーデする女性。異なるテイストの組み合わせも見慣れてしまえば普通に感じるのが、人間の対応力の凄さと言えるのか。
赤×白の鮮やかなボーダースカートのインパクトが強すぎるのか、ドットが気になることが無い。
タッキースタイルに見慣れてきたのか、あまり違和感を感じなくなってきた?
あれ?結構良いんじゃないの?
スカジャン
タッキースタイルが今年本当に流行れば、久しぶりにスマッシュヒットになりそうなアイテムが一つ存在する。
『スカジャン』だ。
このハードなブルゾンは、この10年以上表舞台より姿を消した存在だった。ことレディースにおいてはだけどね・・・
タッキースタイルが今年流行に乗れば、冬場のMA-1と同様の現象にまで昇って行くだろうと予測する。
ちょっとヤンチャなスタイルに見えてしまいそうだが、龍や虎といった獰猛な動物の刺繍を選ばずに、フラワーモチーフなんかをチョイスすれば十分着こなせるレベルのものになる。
是非とも取り入れてみてほしい。
原色×原色
普段モノトーンの人が取り入れるには、少し勇気がいるカラーコーディネートと言える。
そもそもマスタードイエローのパンツ自体選択することは少ないだろうし、真っ赤なシャツを選ぶ事も今までは少なかったと思う。
かなり刺激的なコーディネートだからこそ、2016年には取り入れてみたいと思う配色なんだと感じた。
まとめ
2016年は大分エキサイティングな年になりそうだ。ここまで奇抜なカラーリングが流行る年は早々ないことだ。
悪趣味と言われようが、安っぽいと罵られようが全く気にすることは無く、この機会を活かして己を解放する子こと『個性を発揮する』ことに注意を向ける事が大事。
タッキースタイルが今年限りで終わってしまったとしても、勇気をもってコーディネートに取り入れた経験自体は無くならない。
多様なスタイルに、自分の固定観念なく取り入れられる人は、これ以降の着こなしの幅に差が出てくる。
同じスタイルばかりになるのではなく、多様な着こなしから真に自分に似合うものが分かるというもの。
もう一段階上がるか下がるかは、新しいものに臆することなく飛び込める人間だけ。新しい自分になるために、己の個性を解放して自分のスタイルに取り入れてみてほしい。
[ad#fs3]
コメント