これから春先にかけてシンプルな着こなしをしたいのであれば、ジージャンは外せない。
最近ではデニムジャケットなんてオシャレな名前で呼ばれているが、私の世代で言わせればやはりジージャンと呼んだ方がしっくりくる。
ジージャン自体が定番コーデの必須商品ということもあるが、今年の流行にも則したキーアイテムでもある。
基本的には春先のアウターとして着ることを前提に考えながらも、寒い日にはジャケットのインナーとして着回すことも出来る優秀なアイテム。
超定番のカジュアルな着こなし方から、おすすめのジージャンまで持論を含め提案させていただこう。
おすすめのジージャン
APC(アーペーセー)
私がまだ10代の時から活躍するAPCはフランスのブランド。
当時からリジットデニムが飛ぶように売れていた。
当時新宿の高島屋まで友人と買いに行く度に、デニムは取り合いになってたくらい人気があった。
当然、人気だけでなくそのプロダクト自体が素晴らしいからなんだけどね。
あれから20年経つが人気は衰えることを知らないようで、今の若い人達も着用しているのをよく見かける。
デザインは2ndタイプのものにはなるが、タイトな作りをしてるので今風の着こなしにもピタリとはまる。
キレイ目な着こなしにも、ノームコアのようなどシンプルな着こなしにも対応してくれる優れたアイテム。
価格は当時20,000以下が、今では25,000円とちょっと高い。
色落ちも楽しめるし、トータルで考えれば、それほど費用対効果が悪いわけでもないことが理解してもらえると思う。
Red Card(レッドカード)
どのセレクトショップに行っても、見る機会が多くなったRed Cardは、今では日本でも有数のデニムブランドと言えるのではないだろうか。
APCのリジットデニムとは異なり、どちらかと言えば大衆受けする綺麗な色落ち具合が好まれるポイントと言える。
デザインは2ndから3rdタイプ、素材にはスウェット生地を使ったものまで選択肢の幅の広さもこのブランドの強みとだ。
シルエットは、女性らしいボディーラインに沿ったタイトな作りで、着丈も短い今風のものが多い。
価格帯は、APCと同様といったところなので自分が気に入るデザインがあれば、それを取り入れるのが正解だ。
HYKE(ハイク)
『HYKE』はここ最近ではかなり人気の高いブランドと言える。
名前を聞いても?だったが、どうやら元『green』のデザイナーが手掛けているのがHYKEということらしい。
green自体ももの凄く人気があり、2000年代前半のデニムクオリティにはかなり定評があった。
私も代官山LOVELESSに置いてある情報を聞きつけ、買いに行ったものの結局買うことが出来ないなんて日があったことを思い出した。
いつの間にか復活してたのね。
デザイン・クオリティともに何も問題ないが、一番の問題は手に入れるのが難しいということくらい。
久しぶりに私の物欲を刺激するものが現れた・・・そう、素直に欲しい・・・
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ジージャン超定番コーデ12選
白ワンピ
白いワンピースに、ジージャンがよく似合うコーディネート。
足元は黒いブーツを合わせることで全体が締まった感じ。
ジージャンの着丈はかなり短いものをチョイスし、ワンピースとのバランスを取っている。上半身が短く見えることで、足が長く見える効果もあり。
足元にヒールやパンプスを合わせてしまうと、ただのキレイ目コーデになってしまう。
そこに黒のブーツを合わせるだけで、カジュアル感を上手く残せたという印象。
トータルバランスが秀逸なコーデ例と言えるだろう。
花柄ワンピ
カスタマイズしたジージャンに花柄モチーフのワンピースを合わせ、ちょっと大人な雰囲気に仕上げたコーディネート。
異素材ミックスが目立ってしまうが、普通のジージャンを合わせても違和感なく溶けこむはずだ。
花柄の可愛さを異素材で中和することで、大人っぽさを感じさせるコーディネートと言えるね。
ストライプワイドパンツ
ゆるいワイドパンツを取り入れたコーディネートが主流の今、今年こそチョット派手目のコーデで差を付けよう。
タッキースタイルとは別に、ストライプは今年流行になりえるアイテム。
一瞬ロングスカートかと思うほど鮮烈な印象が残る。
トップスはタイトで短め、パンツはゆる~くというのが今の着こなしのポイントでもある。
このバランスの上げ下げが出来る人こそが、真の洒落者と言えるのだ。
重ね着
ちょうど今の時期にも通用するコーディネート、3月・4月になっても寒い日は続くのだ。
ジージャンをインナーとしてうまく活用出来れば、他者との差別化としてポイントになるアイテムなのは間違いない。
今流行りのMA-1の下にジージャンを重ね着、その下にパーカーをコーディネートしている。
白い膝丈スカートに、足元にはナイキのブレーザーを合わせたカジュアルな着こなしは、他でもあまり見ないコーディネート。
防寒性も確保出来るし、コーディネート自体で差別化出来る。
合わせやすいアイテムであることが良く分かる着こなし例と言える。
デニムonデニム
デニムにヒールを履いてタイトなスタイルにまとめた女性。
デニムonデニムのスタリングに見えるが、このジージャンの素材はニット素材のもの。
タイトフィットの硬い着心地のものが主となるジージャンの中で、動きやすさを取り入れたアスレジャーに近いものがある。
ちょっとオーバーサイズなところが、きれいにまとまりすぎず好感が持てるポイントか。
スウェット
かなり上級者なコーディネート、スウェットにデニムシャツだけだと少し寂しいところ。
さらにジージャンを合わせるという力技、結果としてバランスが取れるところが素晴らしい。
これからの季節、ジージャンにスウェットというコーディネートが、街に溢れかえる可能性は非常に高いと思われる。
羽織る
シャツにショーツ、サンダルといった夏らしいコーディネート。
少しセクシー過ぎるところをジージャンを羽織ることで見事に中和したコーディネート例。
別に必ず袖を通さなきゃいけないわけじゃないし、使い方はいくらでもある。
肌の露出を抑えるだけの目的だとしても、ポイントの一つになるのだから取り入れない手はない。
フェミニン
王道のフェミニンな着こなし、フワッとした膝丈のスカートに足元はヒールを合わせ、Tシャツ・ジージャンをコーディネート。
袖はロールアップ、襟は立てる。
まさに今の旬が詰まったお手本のようなコーディネートと言えるだろう。
特段、面白い着こなしというのは見られないにしても、安心して取り入れることが出来るのがポイントと言えばポイントだったりする。
迷ったらここに帰ってくれば、大きな事故に合わなくて済みそうだ。
頭が働いていない時にオススメのコーデなのかもしれない。
チェスターコート
デニムジャケットはあくまでインナーとして活用し、アウターはチェスターコートでシックにコーディネート。
パンツにもデニムを持ってきているが、足元をコンバースで外すことでキマリすぎないバランスが取れた着こなしと言える。
ここのバランス感覚が取れる人は、着こなしの幅がグッと広がるので色々と試してほしいところだ。
白シャツにブーティ
ジージャンにミニスカートを合わせ、インナーは白シャツをセレクト。
一番上までボタンを留めることで、かなり清楚なスタイルになると思いきや、ブーティが良いアクセントになってカジュアルダウンさせている。
全体のバランスが見事にマッチしているからか、どのアイテムを単体で見ても主役になり得る着こなし。
ジージャンだけでなく、トータルバランスの勝利と言えるのかもしれない。
デニムonデニム(リジット)
デニムonデニムのコーディネートの中でも、インパクトがあるのは、やはりリジットデニムで上下揃えたコーディネートだと思う。
ここまでストイックな印象を与えるコーディネートが、他にあるだろうか。
女子がこんな格好でいたら、目立たないワケがない。
ちょっと重たく見えてしまうこと以外には、新鮮さが際立っている分、私は好みのスタイルだ。
ちょっと勇気がいるコーディネートの一つかもしれない。
腰巻き
『別にコーディネートしなくても、腰に巻けばいいじゃん!』
この発想がとても大事だ。
これ自体がコーディネートになっているとも言えるが、ワンポイントとして使うだけでもインパクトは大きい。
これだけ色っぽい着こなしをしていようが、デニムジャケットを腰に巻くだけでこなれ感が出ちゃうのがミソなのかも・・・
適当に合わせたものが、人の心を捉えることも十分にあり得るんだよね。
まとめ
ジージャンは定番アイテムなだけに、人と差を付けるのが難しいアイテムかもしれない。
パンツと合わせるよりも、ワンピースやスカートと合わせた方が着こなしやすいし、今のトレンドにも乗っかれる。
難しく考えず、ちょっと迷いが生じた時は羽織ってみたり腰に巻いてみたりと別の活用方法に逃げてもよい。
結果としては『あの人お洒落じゃない?』となる場合もあるのだ。
結果オーライの美学ではないが、ルールがあるようで無いのがジージャンコーデの特徴なのかもしれない。
迷ったら、勢いに任せてコーデしちゃおう。その結果として『こんなコーデもありだね』になるのかもね。
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