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スキニーは死んだ・・・
ブリットポップは死んだとブラーのデーモン・アルバーンが言ったのと同じように、この10年近く全盛だったタイトシルエットは、確実にユルめのシルエットへと移行してきている。
本当にスキニー等のタイトシルエットは完全に死んでしまったのかというと、決してそんなことはない。
ビックシルエットやボーイフレンドデニムに代表される、ちょっとユルめなデザインのものが流行り出しているとはいえ、確固たる地位を獲得したスキニーが無くなるという訳では無いのだ。
元々はレディースでの爆発的な人気に後押しされ、メンズでもタイトシルエットが好まれるようになった。
かなり細身のパンツがもてはやされ、メンズでも普通に使えるアイテムとして今でも愛用者は増加の一途を辿っている。
今回はスキニーパンツの着こなしを中心に、似合う体形の条件やよく間違えられるテーパードパンツとの比較を織り交ぜ、紹介させていただこう。
よく間違えるスキニーとテーパードの違い
スキニーやテーパードなんて言葉をよく聞く事があっても、両者の違いを明確に分かっている人は意外にも少ない。
もちろんファッション野郎にとっては、大した内容ではないだろうが一度復習しておくことにしよう。
スキニーパンツ
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スキニーパンツとは、脚にピタピタにフィットするかなり細身のシルエットのパンツを指す。昔で言えば、パンクロッカーに多いファッションと言えるだろう。
カラーは多岐に渡り、ピンク・イエロー・ブルーなどの鮮やかなものもあれば、デニムやチノパンのようなものにも多く取り入れられている。
特徴としては、レディースでの着用でも分かる通り、異常にタイトなシルエットなため線の細い男性で無いと似合わないものが多い。
スポーツなどで脚の筋肉が発達している男性、脚が太く短い男性は流行を優先するのではなく、まずは似合っているかどうかを考える事。
大ケガをしたくないのであれば、まずは自分の足元を見直すことから始めるのが先決だ。
テーパードパンツ
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スキニーとよく間違えられるテーパードパンツについて違いをはっきりさせておこう。
テーパードパンツとは、裾に向かっていくに従いシェイプが鋭くなるパンツのことを指し、大腿部分にはゆとりがあるが、膝から裾にかけてスキニーと変わらない細さのものが多い。
この太腿のゆとりがあることで、腿幅の太い男性でもキレイに履けるパンツであることが利点として挙げられるだろう。
スキニーだと太ももで引っかかってしまう男性は、一度テーパードパンツを試してみるのをおススメする。
テーパードの中でもクロップド（7・8分丈）のものを合わせると今風になるし、もしくはロールアップして履くことでも今感は出ると思う。
スキニーパンツのメジャーブランド
SAINT LAURENT（サンローラン）やBALMAIN（バルマン）などの高価格帯商品を購入出来る層は限られるため、その他主要ブランドを紹介しよう。
April 77
「ザ・ロック」的なテイストに溢れたエイプリル77は、音楽に根差した服作りをしている手前、ガチのロックファッションと言えるだろう。
日本では5・6年ほど前に売り出されたと思うが、タイトファッション全盛と重なり爆発的にヒットしたことを良く覚えている。
個人的には、ヒップポケットに配されたブランドロゴとフロントポケットにギターの「ピック」をあしらった装飾が好みではない。
それでもシルエットには定評のあるブランドがゆえ、スキニー市場を開拓したブランドの一つであることは間違いのない事実だ。
NUDIE JEANS（ヌーディージーンズ）
スウェーデンで2001年に創業したヌーディージーンズは、元LEEで働いていた3人によって立ち上げられたブランドだ。
バックポケットの『N』のステッチがトレードマーク、比較的若いブランドになるが世界中で愛用している人が多く文字通り、第二の肌となるデニム作成がブランドコンセプトだ。
スウェーデンブランドだが、生産は全てイタリアで行っており、そこから生み出されるデニムは特にシルエットの美しさに定評が高い。
股上が深く、腰履きを前提としたものは比較的脚が長い人ではないと似合わない。
エイプリル77と同様に、音楽からの影響を多く受けてること、シルエットはやはりタイトなものが中心だ。
Cheap Monday（チープマンデー）
ヌーディと同じスウェーデンで2004年に生まれたのがチープマンデーだ。
10以上ものデニム企業で働いてきた経験を持つデザイナーらが集まり、初めは週に2日のみ営業するデニムと古着のお店からスタートしている。
このお店で販売されていたアイテムは高額なものが多く、一般の人には行き渡らないものがほとんど。
何とかリーズナブルな価格でデニムを提供出来ないかを考えた末、毎週月曜日にだけ販売を行うチープマンデーをスタートさせるや、爆発的に売れたことで完売続き。
この瞬く間の評判が世界中を駆け巡るのに、そう時間の掛かることでは無かった。
人気の秘密は50種類以上あるパターンと1万円を切る低価格帯が中心ということ、自分の肌と見間違えるかのストレッチ性とフィット感が多くの人に受け入れられた理由と言える。
チープマンデーはあの『H＆M』傘下の企業ということもあり、巨大資本に支えられていることで様々な取り組みが出来ているのだろう。
DIESEL（ディーゼル）
10年前のブーツカットシルエットの再ブーム時に、一気に高級デニムの仲間入りを果たしたディーゼル。
ここ最近、人気は落ち着いてきているとはいえ、まだまだ履けるデニムとして位置付けを変えるわけにはいかない。
1978年に設立されたディーゼルは、イタリア製らしい派手なデザインとアディダスなどのスポーツブランドとのコラボレーションが最近だと有名か。
スキニーにこだわっているわけではなく、ストレート、テーパード、スリム、ブーツカット等ラインアップの豊富さは上に挙げる3社より群を抜いた存在。
価格帯も7年前位より一気に3万台後半なんてのも多く、コスパ面で見るとそんなでもないか・・・
ただレングス30が手に入るのがディーゼルを選ぶ重要なポイントであり、それ以外に取り上げられるものがあるかというと今は少ないと感じる。
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スキニーコーデ
ここからは、メンズスキニーのコーディネートについて紹介していく。その中でも、まずはNG例を挙げてからそれぞれのコーデの特色を見ていくことにする。
NGなスキニー
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男性のスキニーサイズの中で、もっともバランスを取らなければいけないのは、どれだけ『パツパツ感』を押し出さないか。これだけだ。
上に挙げた男性の着こなしは、太モモはもとよりフクラハギにいたるまでがパツンパツンの状態。しかもインナーのサイズも着丈が短すぎるし、ジャケットも極端に短い。
いくらスタイルの良い男性であっても、ここまでやると気持ち悪いだけなので注意しよう。
パッツンパッツンが似合うのは、やはり女性らしいシルエットがあってこそのもの。
男性が女性を真似ても、ただのオカマにしかならない可能性を十分考慮してコーディネートするように。
オシャレなスキニーコーデ
ホワイトスキニー
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春夏のファッションに必須なホワイトスキニーについては、女性だけでなく男性からの支持も高いアイテムだ。
デニムシャツにホワイトスキニーをロールアップしてコーデすることで、軽快な印象と爽やかな雰囲気が感じられて良い組み合わせと思う。
足元のスリッポンは、春夏には欠かせないアイテムであるしこのホワイトスキニーも、裏地に柄が入っていることで、寂しい足元に一つのポイントを与えている。
爽やかな印象を与える好例なコーディネートと言えるだろう。
レッドスキニー
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かなりエレガントなイメージが強いレッドスキニーが似合う男性は、少数かもしれない。
ブラックのチェスターコートを合わせているが、ベルベットのジャケットでも十分に雰囲気を出すことは出来る。
これだけカチッとしたイメージでもストールを無造作に取り入れる事で、良い意味で焦点がボヤケルところがポイントだ。
足元はライトブラウンのブーツを合わせる事で、黒よりもカジュアルさが出ていて好感が持てるか。
中々ファッション初心者には難しいコーディネート例と言えるだろう。
ビックサイズトップスｘスキニー
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色落ちしたブラックデニムスキニーに、トップはオーバーサイズのTシャツを合わせたコーディネート。
昔（20年前くらい）の裏原宿ストリートファッションが流行った際に、良く見たコーデという印象があり個人的には懐かしい。
本当に流行は一周すると戻ってくるんだな。そんな感慨に浸れるようなコーデだ。
Tシャツもデニムジャケットもオーバーサイズを合わせているが、デニムジャケットの袖を捲ることで見事にバランスを取っている。
全体的なサイズ感も均整が取れていてお見事、ビックサイズコーデの見本と言えるかもしれない。
ブラックスキニー
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アメリカやヨーロッパでは、黒いスキニーを履く男性をゲイと判断することがあるようだ。
あくまで、昔の話なのでスキニーが市民権を得た昨今でそのようなことはないと思う。
ブラックのスキニーは一番シンプルなアイテムであり、コーディネートし易いと感じる。
だが、脚が短い人には反対の結果に終わる可能性がある。
そんな脚が短い人には、靴も同色で揃えることをおススメする。
下半身を通して黒で統一することで、面として見せる部分が大きくなり脚の短さがボヤける。
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ブラックスキニーと言えば、やはりロックテイストを外す訳にはいかないだろう。
コンバースのオールスターや、VANSのハイカットなどを合わせて、トップにはライダースなどの革ジャンを合わせると雰囲気は抜群。
オールブラックというコーディネートもしっくりくるのは、やはりブラックスキニーという部分が大きいと思う。
その他
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最後はスキニーには、様々なカラーやパターンが存在するのは他のパンツと同様だ。
カーゴパンツにありがちな迷彩カラーも、シルエットをスキニーにするだけでも印象がかなり変わってくる。
ベージュ系のニットに茶系のブーツを合わせれば、冬の装いとしても十分に通用する。ハード過ぎるデザインはシャツを合わせてバランスを取ろう。
まとめ
ユルいシルエットが人気になろうが、スキニーが一気に廃れるとは言い難い。
これだけ市民権を得たパンツが早々に無くなるわけもなく、今後も根強く愛されていくことは間違いないだろう。
そのためには、パツンパツン過ぎない程よいサイズ感のものを見つけることが先決だ。
主要ブランド4点を紹介させていただいたが、これ以外にもスキニーを得意とするブランドは多く存在するし、セレクトショップオリジナルにも良いものは多い。
自分に似合うスタイルを確立するため、気になったものは躊躇せずに試着を繰り返そう。
それがファッションを極めるための唯一の近道なのだから・・・
ジーンズのサイズ選びについては？
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